Jの神話

2004年11月22日 読書
ISBN:4062734605 文庫 乾 くるみ 講談社 2002/06 ¥770

全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。一年生の由紀は塔から墜死し、生徒会長を務める美少女・真里亜は「胎児なき流産」で失血死をとげる。背後に暗躍する謎の男「ジャック」とは何者か?その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子にも魔手が迫る。女に潜む"闇"を妖しく描く衝撃作。第四回メフィスト賞受賞。

佐藤友哉・西尾維新からメフィスト賞作品を読み始めた高二の俺。
とりあえず第1回から読んでみようと思ったんだ。

第1回森博嗣「すべてがFになる」
第2回清涼院流水「コズミック」
第3回蘇部健一「六枚のとんかつ」
「すべてがFになる」は名作。森作品のなかで一番好きかなぁ…
ただ「冷たい密室と博士たち」以降を読むのはもっとあとだったり。
「コズミック」はなんというか…スゴイ。
読む前から存在は知っていた。だって分厚いんだもん。
とりあえずこれはミステリじゃない、と思う。流水大説。流水大説。
「六枚のとんかつ」は…おれは受け付けなかった。
好き嫌いがわかれる作品だと思う。

そして、乾くるみ「Jの神話」の登場である。

カトリック系全寮制女子高を襲う謎の怪事件を解決するため、
女探偵が捜査をするというミステリー
…と見せかけた怪作である。

女探偵が捜査をしているところや、
謎の男の暗躍、
女子高内で起こる怪事件に巻き込まれる少女の描写など、
終盤まではミステリミステリしている。
しかし、ラストは衝撃の展開である。
あの頃の俺は語彙が貧困で、表現できなかった。
しかし、今の俺は断言する。
これはミステリーじゃない。
エロゲーのノベライズだッ!
(結局その程度の語彙か)

カトリック系女子高というと「マリみて」を思い出す。
でも全寮制なので、そこまで似てはいないが…。
女子校生活に夢を抱いている人は読まない方が無難。

そうではない人は読んでみるといいかも。

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